介護現場の課題に対するさまざまな取り組み

介護の現場では思っている以上に課題が多いです。例えば、介護の仕事を目指して資格を取得したのにも関わらず、責任ばかりが増えてなかなか給与に反映されなかったり、労働時間が長く力仕事が多いため腰痛に悩まされ年を重ねたときに続けるのが難しかったりすることなどが挙げられます。そのため、介護という仕事を今後も続けていくべきかどうか悩む人もいます。

こうした中で、今は国を挙げて介護職の待遇を改善する試みが行われており、職員のキャリアアップ制度を導入している場所もあります。それをケアマイスター制度と呼び、知識や技術の評価に応じて、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、マイスターの5段階のランクに分かれています。例えば、ゴールドを取得したとすると、基本給と手当に加えて、月収が上がる。という仕組みです。こうした評価制度があることで、スタッフのさらなるモチベーションに繋げることができます。

そして職場によっては、1人の職員が日勤と夜勤を掛け持ちする不規則なシフトを組んでいる所もあり、肉体的、精神的にも大きな負担となっています。そうした労働時間を改善するために、夜勤専門のシフトを設けている職場も出てきています。夜勤専門の職員に週3日から4日担当させることで、1人当たりの勤務時間を大幅に短縮させているのです。

今後、介護士不足を改善するために、こうしたさらなる待遇改善の対策が取られることが見込まれます。介護業界もいずれは、安定性が高く、働きやすい職種になっていくでしょう。もし生涯役立てられるスキルを持ちたいと考えているのであれば、今のうちに介護の知識・技術を学んでおいた方がいいかもしれません。